まず、レイヤー切り分けの終わった段階でも「名前を付けて保存」しておきましょう)ちなみに私は step1.psd, step2.psd といったファイル名で作業段階を分けています)。次に、着色に入る前に画像を縮小します。現在作業サイズは 1600×3320 ですが、全体の見通しを良くするためとマシンの処理速度を上げるため縦横 1/2 の 800x1660 に縮小します。この辺の手順には各人いろいろ独自の手法をお持ちだと思いますが…私の場合は輪郭線への「食い込ませ」が楽になるため2倍サイズでレイヤーを切り、そのあと 1/2 に縮小して塗りを行う手法を使っているわけです。
さて、いよいよ本格的な着色です。着色にもいろいろ流儀があるわけですが、私の場合は (1) 基本色でベタ塗り(レイヤー切り分け) (2) 明度を落とし、彩度を上げた色で影を入れる (3) 明度を上げ、彩度を落とした色でハイライトを入れる という手順を取っています。画面 3-12 に PhotoShop の色選択画面(Color Picker)を示します。黒丸で示されているのが現在選択されている色で、これを左右に動かせば明度が変わり、上下に動かせば彩度が変わります。右のカラーバーを動かせば色相が変わりますが、陰影を表現するのに色相を触わることは普通ありません。 ![]() 画面 3-13 Color Picker の使い方 影を表現するのに明度だけを下げるとコントラストが強調されますが、暖かみのない土気色の表情になってしまいます(図 3-3)。一方彩度だけで影を表現しようとすると暖かみは出ますが、わざとらしく不自然な感じにもなります(図 3-4)。
これも時と場合によるのですが、基本色に対しカラーピッカーのカーソルを「右下」に動かす、すなわち明度を下げ彩度を上げた色で影を入れると自然な感じになる場合が多いようです。彩度と明度の具合をどの位に設定するかは絵描きの「匙加減」であり、センスの見せ所です。 具体的な塗りのプロセスを図 3-5〜図 3-7 に示しますが、その前に該当する塗りのレイヤーの領域保護が ON になっていることを確認しましょう(画面 3-13)。 ![]() 画面 3-13 レイヤー保護をチェック さて肌色に影を入れてゆくわけですが、私の場合は次のような手順を使っています。
図 3-4〜3-6 はクリックすると拡大(原画の 1/2 サイズ)しますので、作業段階ごとにどのようにコントラストが変化しているか参考にしてみてください。
同じような調子で服を塗ってゆきます。この時大切にしておきたいのは、何と言っても全体のバランスです。全体に淡いなら淡いコントラストで、強いなら強いコントラストで統一しておかないと完成図にしたときにチグハグな感じになります。本来なら背景も合わせて色を決定すべきなのですが、背景はそれだけで大きなテーマですので今回は割愛しておきます(^^;)。また、瞳と髪の毛については塗りかたが少々特殊になりますので、次項で詳しく解説します。 図 3-7 に肌と服を塗り終えた状態を示します。偉そうなこと言っておきながら全体的に「う〜ん?」な仕上がりですが、これはあくまで作例ということでこのまま行きます(^^;)。 図 3-7 肌と服を塗り終えた状態(クリックすると拡大) |